制作その2




■シナリオ
シナリオはくさかべの最も苦手とする部分です。
あまりいい加減な事を書いても、申し訳ないので
細かい部分は他のサイトを参考にして頂くとして、
作業の流れです。

まず起承転結にそった大まかな話しの流れを考えます。
話の流れがまとまったら、細かく台詞など書いていきます。
色んな人に読んで貰って感想を貰って修正をいれます。

作画作業へと進んでいけば大きなストーリーの変更は難しいので
後々後悔しないようにしっかり考えて作ります。


■絵コンテ
シナリオが出来たら次は絵コンテ作業に入ります。
これが結構分からない人が多いのではないかと思います。
一度アニメの絵コンテを見た事がある人はこんな事思ったんじゃないでしょうか?
「左側は絵があってなんとなく分かるけど、右側にいくにつれて分からない。」



と、いうわけでまずは絵コンテ右側の説明をします。

まず絵の右隣にはキャラクターの行動の説明や台詞が入ります。
そこに書き込まれる英語は、カメラワークなどの撮影用語があります。
良く見かけるのが、PAN。

PAN  Panoramic Shotの略。
カメラは移動させずレンズの方向だけ回転させるというのが元の意味。
大抵コンテの絵の傍に矢印があるはずです。
その方向にカメラを動かすという意味です。
ちなみにPAN UP (P.Uと略されることもある。)は
カメラが下から上に移動するという意味です。

時々バラエティ番組とかでも芸能人の方が口に出している事があります。
「此処から此処までPANで撮って〜…」とカメラマンに向かって言ったり…。
一般の人は分からないだろうと思いつつ、編集している人も業界人なので
笑えるとそのまま使ってしまうようですね。なんのフォローもなく…。
他にもO.L(オーバーラップ)、T.U(トラックアップ)などがあります。


そして、一番厄介だと思うのは一番右側の数字。

2+12、4+0、…。

なんで足し算?と思うかもしれませんが、右と左は別のものを意味します。
左側が秒数で、右側がコマ数です。
テレビアニメでは、1秒24コマで作られているのが基本です。
一秒間に24枚の絵が表示できると言えば分かりやすいでしょうか。

つまり、2+12というのは、2秒12コマという意味。
12コマは24コマ(1秒)の半分ですから、
言い換えれば2.5秒という事になります。

それでは、英語と数字の説明を終えたところで
絵コンテの書き方に話を進めます。


頭の中で映像をイメージしながら絵コンテを描いていきます。
時間はストップウォッチを使って計ります。
台詞は黙読だと早くなってしまうので、
口を動かして計っている事が多いです。

絵コンテからレイアウト、原画のほとんどをくさかべが担当しているので
絵コンテは自分が分かる範囲内で大雑把に描いています。